犬の肛門に腫瘍ができた話(1)

2週間ほど前、じろの肛門周りの毛をカットするために周囲を触ると、小豆ほどの大きさのしこりがあるような気がしました。見た目には全然分かりません。

この時点では見た目ではわからなかった

3ヶ月前に全身検査をしてもらったし、悪いところが見当たらず癌もないと言われていたので肛門腺が溜まっているのかと思い「来週病院につれていけばいいか」とのんきに構えていました。

すると2,3日の間に、急にしこりが大きくなってきました。
やばい!と思い急遽動物病院へ。

肛門周辺のしこりは癌の可能性も?!

先生も最初見た感じでは「ん?どこに?」という感じだったのが、2週間前には小粒だったのが急に大きくなったことを説明すると、触診してくださり3cmくらいのしこりがあることが判明しました。

犬の肛門周辺にできるしこりの可能性として、炎症、良性の腫瘍、悪性の腫瘍、会陰ヘルニアなどがあげられるそう。
腫瘍の違いについてはこのブログがめちゃくちゃわかりやすかったです。

①肛門嚢炎、肛門周囲腺炎

肛門嚢や肛門周囲腺の炎症で悪化すると破裂し、肛門の付近に穴が開いてしまうことも。血が混じった赤、膿のような黄色、緑色だった場合、細菌感染している可能性がある。

②肛門周囲腺腫

肛門腫瘍のほとんどは良性の「肛門周囲腺腫」だそう。去勢していない雄イヌに多発するのでこの可能性が高いと思ったけど、成長がゆっくりの場合が多いので違うかも。
成長すると出血や化膿、排便障害を起こす場合も。主な治療は外科的な切除だが、腫瘍の取り残しがあれば再発の可能性もある。去勢手術を同時に行うことは必須条件。

③肛門周囲腺癌

肛門腫瘍の約20%がこの癌で、肛門周囲腺腫と見かけ上は区別がつかないらしく、去勢の有無とは関係がないそう。腫脹した部位は硬くて成長スピードが速い、周囲と固着していることが多いそうなのでこの癌の可能性も高くなってきました。

主な治療は外科的な切除だが、悪化すると周囲のリンパ節や臓器、脊椎などに転移して重篤な症状を現す。

④肛門嚢アポクリン腺がん

肛門の4時と8時方向にある肛門嚢(におい袋)の癌。悪性度が強くて完治が難しく転移しやすい。高カルシウム血症、しぶり、便秘、便が平らになる、多飲多尿、食欲不振、後肢の虚弱や跛行。見つけた時点で転移の可能性が高いらしく、もしこの癌だったらと愕然としました。

外科的治療が推奨、切除は比較的難易度が高く、手術を行った場合の局所再発率は 50 %、余命は平均で 1 年という統計学的データがある。

⑤会陰ヘルニア

年齢と共に(特に去勢していない高齢のオス犬)、肛門脇の筋肉が衰え、腸や膀胱、前立腺などの臓器が外に飛び出てヘルニアを起こす。放っておくと排便・排尿に困難が生じるため手術が必要。

⑥他の良性腫瘍や悪性腫瘍

手術が必要そう

今回しこりが硬いこと、未去勢の高齢雄であること、成長スピードが速いことなどから②〜④の可能性が高いということで手術をした方がよいだろうという診断でした。

手術を行えるかどうかより詳細な診断を下すため、すぐさま直腸検査、血液検査、レントゲン検査、エコー、しこりに針を刺して中の細胞を取り出して顕微鏡で観察する細胞診検査、尿検査などの検査を行いました。

ざっと見たところでは、多少高カルシウムの症状が出ているが悪いというほどでもなく、転移もいまのところは見られない、手術の支障はなさそうということが分かりました。

とりあえず細胞検査の結果を待ってから手術内容と日を決めるということで、2,3日様子をみることになりました。

続く

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