手術・化学・放射線療法って?-素人が愛犬の癌について調べた(2)

前回の記事で、がんに関して何も知識のない飼い主が「がんとはなんぞ?」という疑問から調べたことを書きました。その続きです。素人の調べたことなのであくまで参考程度にしてくださいね。

さて、自分なりに「基本は標準治療をするけど、体調を見ながら過剰治療しない。怪しげじゃなければ代替療法にもトライする」と方針を決めたものの、治療方法のことをよく知らなかったので調べてみたよ。

最初に結論を言っちゃいますが、調べれば調べるほどいろんな意見があって正直わけが分かりませんでした。結局、患者の体力、癌の種類、進行度、治療のメリット・デメリットを考えて選択するしかない。改めて癌って十人十色の病気なんだなと。

癌の治療いろいろ

癌の主な治療

標準治療とは、多数の臨床試験の結果をもとに、その癌に対して今現在で推奨されている治療法らしいです。

「癌ってどうやって治すの?」

手術(外科治療)

白血病やリンパ腫などの血液の癌をのぞいて、がんの治療法の中心はやっぱり手術みたい。早期で転移がなく完全に切除できれば、根治の可能性が高い治療法です。

ただ手術は大きなストレスで、特に高齢の場合は手術の危険が大きいため「手術しか助かる道はない」と決めつけず、手術した場合・しなかった場合のデメリットを天秤にかけて納得して受けるのがいいかと。

じろの場合もすごく迷ったけど、手術する場合のデメリットより、手術しないで排便困難・腫瘍が自壊したりするデメリットが大きいと思い手術に踏み切りました。いまのところ手術して良かったと思います。

薬物療法

抗がん剤

前は「とにかくキツイ薬」というイメージが強かった。製薬会社のセールス方法に疑問を持ったこともあり少し疑いの目で見てました。でも一つ疑わしいからといって全てを疑うのは変だし、いろんな開発努力や成果のある薬だということも分かっているし、今は副作用を抑える薬も発達してるので、これもメリット・デメリットをよく検討した上で、QOLを損なわない前提で使うのが良いと思います

手術では取りきれない白血病・リンパ腫や転移性の腫瘍等に血液を通じて送る療法。じろはまだ転移が確認されてないので抗がん剤は使ってません。

ホルモン療法

乳がんや子宮がん、前立腺がん、甲状腺がんなど、ホルモンが密接に関わっているがんに対して、特定のホルモンの分泌や作用を抑制することでがん細胞の活動を抑える療法。じろはホルモン性の癌ではないので行いません。

分子標的薬(標準治療かどうか微妙だが、近年認可が増えてきた)

従来型の抗がん剤が、がん細胞だけでなく正常細胞も破壊してしまうのに対し、がんが栄養を取り込むための特定の分子に狙いを定めて攻撃する療法。副作用が比較的少ないと言われてるけど、新しい薬なので良くわかっていない部分が多いらしいです。

正直怖い部分もあるけど、理論的には証明されてて効いたというエビデンスも集まってきているので「とにかく体調を頻繁に確認する、よく調べる、ヤバくなったらすぐ撤退」を念頭に置いてチャレンジしてみることにしました。
じろの服薬してるパラディアについてはまた後ほど詳しく調べたことを書きたいと思います。

「パラディアきらーい!!」

放射線療法

放射線により、細胞のDNAを傷つけその細胞の分裂を阻害する。常に分裂しているがん細胞によく効くけど、分裂が盛んな皮膚、毛、口や食道などの細胞にもダメージを与え副作用になってしまうと、なるほどね。

放射線療法を行う場合理解しておきたいのが「晩発障害」。分裂が盛んでない神経組織、骨、筋肉、肺、心臓などは次に分裂する数か月後〜数年後という長いスパンで影響が出てくる可能性があり、脳組織の壊死、骨壊死による骨折、筋肉の線維化、肺機能の低下、心機能の低下、など永久的な障害となる場合があるそうです。

今は精度や性能も上がっているらしいけど、これもよくデメリットを理解した上で使いたいと思います。じろは腫瘍の取り残しがあるかもしれないけど、今は小さすぎて見えないため見送りです。

化学療法や放射線療法って余計に免疫が下がってしまうのでは?

これがめちゃめちゃ気になってました。だって癌って免疫細胞が活発なら排除してくれるはずなんだよね?そこで更に免疫を弱めるような療法をしてまで癌を叩くのと、抗がん剤や放射線を使わずにそこまで弱ってない免疫で戦うのと、結局一緒なんじゃないの?と。

骨髄抑制とは?

化学療法や放射線治療は分裂が盛んな癌細胞をターゲットにするが、これまた分裂が盛んな血液を作る骨髄も抑制してしまい、白血球・赤血球・血小板が減少します。赤血球が減ると貧血、血小板が減ると血が止まりにくくなる、そして白血球の減少は免疫力が低下し感染症にかかりやすくなったりします。

ただ、造血系は回復能力が高く、がん細胞よりも早く回復するため、骨髄抑制のデメリットと化学療法や放射線治療のがん抑制メリットを比べると、利益が高いということらしいです。

結局、患者の体力、癌の種類、進行度、治療のメリット・デメリットを考えて選択するしかない

治療方法の進歩のおかげか、癌の種類によっては生存率が大幅に改善したニュースもありますが「発見しにくく、手術が難しく、再発も多い」膵臓がんは20年前と比べてもあまり生存率はあがっていないそう。

がん10年生存率、進行がんで改善大きく 抗がん剤効果か – 日本経済新聞

「自分の体とよく相談して決めなきゃってことだな」

自分の体の免疫状態がどうかよく観察して、放置した場合の最悪のシナリオと、抗がん剤や放射線を使うデメリットを検討するしかないみたいですね。

がんと診断されたら知っておくべきこと | がん情報サイト「オンコロ」

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